即死呪文感テーマ連作イラストと信心深さ
※より大雑把な見た目や年齢、ストーリーの方向性などの紹介はクリフトカタログへ
概要
1.【使命のザラキ】…長編『聖戦』設定
◆当サイト独自設定4作の中で最も信心深く心優しい裏表のない神官。
世界や周囲の人間や王族に憧れて育ち、生きることに前向き、また我慢強い。
疑うことを知らずに掛値なしに周囲に優しくなれる。
◆即死呪文感連作イラストのテーマは【使命】。
人も信仰も疑うことを知らずに、即死呪文も信仰の武器と信じていた。血も流さず、長引く苦しみも与えずに慈悲深いとさえ思っていた。
それはある意味で知らぬ者の傲慢ともいえる。
しかし、旅をしていく中でロザリーをめぐる人間の所業や、人外にも同様に心があることを気が付いてしまったが故の足元が揺らぐような苦悩。
きっとそれまで世界の苦しみを知ろうとしていなかったがための報い。
それでも強い責任感と信仰は考えることを止めなかった。
信仰を揺るがす出来事を経て苦悩し、乗り越えることで人間として強くなっていく。
屈託のない笑顔の裏に、命を刈り取る罪悪感と預かった命の責任を背負って。
2.【冷徹のザラキ】…長編『栄光』設定
◆当サイト独自設定の中で最も信仰心が薄い神官。
人間には理性や建前とは別に打算や感情があることを知っている。
欲望は人を殺すことを知っている。
自分を無償の愛で助けたはずの者ですら、自分が必要なときに求める言葉をくれないことも知っている。
それに気が付いたときに、信仰と自分の生き方を天秤にかけた。
自分の生き方そのものであった信仰が揺らいでも、全てを捨てることはできない。建前が必要だった。
王族に仕えるという、唯一無二にして最も納得の行く生き方に思えた。
◆即死呪文感連作イラストのテーマは【冷徹】
目的を達することのみを考えることが全て。例え禁じられていた呪文であってもそれは合理的であれば使う。
大義名分はある。
奪う命も奪う者の決心も、全ては疑いなく透き通る無機物のように。
引き換えに削る自らの良心と倫理観を見なかったことにして。
例え、その決心や行動を、誰も望んでいなかったとしても。
3.【賛美のザラキ】…短編集『Curse Of the Beast』設定
◆当サイト独自設定の中で、『聖戦』版の次、2番目に信心深い神官。
死を呼ぶ呪文を扱うという異端の宗派の山奥の修道院に産まれた。
戒律を破った修道士と物乞いの間に誕生した子。母は殺され、子を匿った父は正気を失い、信仰を呪って自害した。
残された子は忌み嫌われながらも育てられ、生死を何度も乗り越えて来たが、一度姿を見て憧れた姫を頼り、生きる道を望んで城に助けを求めて逃げた。
まともな常識は本と短い間の城での生活で身に着けた。
◆即死呪文感連作イラストのテーマは【賛美】
救われたい。報われたい。だが、恵まれた者が疎ましい。
だから、心を込めて信仰を賛美する歌をうたう。
試練を乗り越え生き延びてきた。
与えられた死を呼ぶ力を信仰の徒として行使する権利があるはずだ。
……自分が仕えているのは信仰か、姫か。否、姫が信仰なのか。
生か死か。信仰か不信仰か。混乱した倫理観は逆さまの楽譜でうたう。
信仰か背徳か。どちらも両立させてしまうその行動は、救われたい気持ちを踏みにじる自らへの自傷行為に他ならない。
4.【渾身のザラキ】…中編『Hello,Mr.Seek!』設定
◆当サイト独自設定の中で三番目の信仰心を持つ神官。
物心ついてからずっと優等生として生きてきた。
高位聖職者の孫として、それに相応しい振る舞いをした。それを望まれてきた。
だから、どのように振舞えば良いかが分かる。そして、それに応えたい。
そんな自分を誇りに思っている。
だから、完璧の鎧と笑顔の仮面で武装する。努力することは怠らない。
自分の生き方で救われる者がいるのならば、それが揺らぐことのない信仰と奉仕につながる。
◆即死呪文感連作イラストのテーマは【渾身】
強くあらねばならない。生き方も腕っぷしも。
それが周囲の求めであり、手の届く範囲の人間の助けになるのならば。
苦しいときにこそ微笑んで。
確信を持っているからこそ力強く。
そして、誰かを救う願いが決意を燃やさせる。
人の為か、自分の為か、それは些細な違いであり、何も変わらない。
裂帛の気合を持って行使する。それこそが信念と執念である。