『私が求めていたものは何だったのだろうか。
何かが私の心からは抜け落ちているような気がしてならない。
もしかしたら、誰しもが同じ思いをしているのかもしれない。
きっと、それを探して足掻くのが人生か、と思うときがある。
ならば、私もそうしよう。私は何を探しているのだろうか。
私に足りないものとは何なのだろうか。
ふと、私が求めているものを誰かがさも当たり前のように持っていると知ることがある。
そのときには私は恐ろしいほどの嫉妬と燃え盛るような怒りに染まるのだろう。
あぁ、私は何を望んでいるのだろう?』
私は深夜の明るすぎる満月を見上げた。
私はどうしてここにいるのだろう。
一時の夢を見ているのかもしれない。
そう。私は『シンデレラ』。
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(狂った七題:mad hatter)