序章




 彼は6歳でサランの街の神学校に通う生徒だった。
 深い海のような髪と澄んだ青空の色の瞳を持つ大人びた少年で、 学校に通うようになって数ヶ月で“今年の新入生には神童がいる”、と噂が立つ程に優秀な成績を収める模範的な生徒であった。 そんな彼は休み時間には学校の小さな噴水と手入れされた芝や花壇の中庭のベンチで本を読むのが日課となりつつあった。 初夏の優しい日差しが心地よく、一日で一番好きな時間だった。 今日も書庫で借りた図鑑を大切そうに抱えてやって来た彼はベンチに乗っている一枚の葉を払い除けた。

「おーい。クリフト!」
 クリフトと呼ばれた彼は振り向いた。教室1室分もない小さな中庭を学友が全力で走って追いかけてくる。
 無邪気に笑いながら手を振って走ってくる彼は学校での宿舎で隣の部屋で生活しているニックだ。 輝く瞳で握り締めていた何かを得意そうに開いて見せた。
「見てくれよ、前歯が抜けたんだよ」
「本当だ。じゃぁ、取っておかなくちゃね。先生かシスターに言えば入れ物をくれると思うよ」
 クリフトはキレイに手入れされた中庭のベンチに腰掛けた。ニックもすぐに隣に座る。
 ニックは隣の部屋ということもあり、クリフトが学校に入って初めて出来た学友だった。 年相応に無邪気なニックは小さい頃から大人に囲まれて育ったクリフトにとっては憧れであると同時に目標でもあった。
 ふと、気が付けばニックが花壇を踏み越えて走ってきていたのか花が折れている。
(まさか…)
 怒られる。
 クリフトは本能的に身を固めた。

「クリフト!」
 シスターの声だ。最悪のタイミングでのその登場の声にクリフトは肩を上下させた。
「ご、ごめんなさい!」
クリフトは反射的に立ち上がり、頭を下げて謝る。
「え?」
シスターは一瞬、何のことかわからないような表情をしたが花壇を見やると眉間に皺を作ってため息をついた。
「…それよりもクリフト。あなたにお使いをお願いしたいのですが…」
「はい、なんでしょう?」
 この花壇を踏みつけた罰だと思って話を伺う。
「今から、お城に行って神官長のソテル様にこのお手紙を渡してほしいのです」
「…………え?」
 考えても見なかった内容。あまりにも日常離れしたそのお使いに頭が真っ白になった。 想像していたお使いは精々別の先生のお手伝いやら、町内の教会への届け物くらいだった。
「すげぇー!お城にいけるんだって、やったー!」
 ニックがなにやら小躍りしている。
 クリフトは知らないことだったが、翌日、サランに聖地ゴットサイドからの視察団が突然訪れるという知らせがあったことに 教会はもちろん教会に関わる大勢の聖職者がざわめきだっていたのである。 もちろん、クリフトの通う学校にもその視察団が来る予定になっており、時間をとれるのは新入生しかいなかったのである。 そうなると白羽の矢が立つのは最も成績良く、普段から礼儀正しいクリフトであった。
「ニックはここに残って花壇のお手入れをするのですよ」
 シスターとニックの会話も全く耳に入らず、クリフトはひたすら驚きのままに立ち尽くしていた。

 サランはサントハイムの城下町で距離は子供でも十分行き来できる。 子供の脚でも30分も歩けば城壁が見えてくるだろう。 魔物もごく稀に出るが、それでも人を襲うような凶暴なものは現れた前例はない。 周りを通る商人や旅人達や町人も初夏の緑の中をのんびりと行き交う。 クリフトも街道の草花を眺めたり、蝶を追いかけながらピクニック気分だった。
(お城の人たちにちゃんと挨拶しなきゃ…)
 責任の強いクリフトのこと、なんて挨拶をしたら良いのか考えながら城門へと向かった。





「ごめんね、こわくないですよぉー」
「ぼくは今日、どうしたのかなぁー」
 魔法王国サントハイム。その城門を守る勇ましい兵士が二人。
 中腰になって二人で子供をなだめるその情けない姿に出入りしようとしている商人達も振り返った。
「お前が、帰れ!なんて言うからだよ」
「こんな小さい子が一人で来るなんてまた物乞いかと思ったから…」
 無邪気にやってきたところに、硬化を一枚渡され冷たくあしらわれてしまってはどんな子供でも泣き出すだろう。
 ずっと、大聖堂の宿舎で育っていた彼が噂に聞いていたお城は 立派で厳粛で、王様と王妃様がいて、たくさんの兵士がいて、そして何か無礼を働けば首を切られてしまうというものだった。
 泣きじゃくる子供は首を切られると怖がりますます涙が止まらず、まともに会話にならない。 あまりの大声に何事かと遠巻きに見物するメイドや使用人までもが集まりだした。 そんなクリフトの様子に兵士達も困り果て、肩を落としてお互いに見合って溜息をついた。
 と、兵士の一人が彼の持っていた手紙に気が付いた。
「手紙を持ってきたのかい?」
 クリフトは何回も必死に縦に頷いた。やっとこの子供がどうしたいのかわかった兵士達はようやく顔を見合わせて安堵すると、 宛名の神官長の元まで案内することに決め、優しく話しかけながら手を引いて歩き出した。 また泣かれたら困るというのもある。
 一人で通されたら間違いなく迷っていただろう。城内は想像以上に広く複雑だった。 随分と怖い思いをしたが、結果的には良かったに違いない。
 哀れにも物乞いと間違えられ大泣きしたこのときの記憶はこれ以降しばらく、 多くの人からからかわれる悔しい思い出として残るのだろう。

 城の中を歩き始めてようやく、落ち着いてきたクリフトは美しい内装に目を奪われた。 建物の中だというのに、水が流れ美しい花が生けられている。
(天国もこんなところなのかなぁ)
クリフトがそう思った瞬間だった。兵士が叫んだ。
「危ない!」

 お花の中から“何か”が飛び出してきた!

 飛び出してきた“何か”はクリフトに体当たりをし、彼はその“何か”ごと倒れこんでしまった。
 大理石の床に打ち付けた背中がズキズキ痛い。必死に我慢するが呻き声は抑えようがない。 しかも、何かが自分の上に乗っている。重い。
 しばらく、クリフトは目を硬く閉じ、口を食いしばって痛みに耐えていたが、恐る恐る目を開けてみるとそこには小さな女の子がいた。
「えっ、女の子?」
 まったく状況が理解できない。
(お花の中から女の子が飛び出してきて、ぶつかって、気が付いたら僕の上に乗ってる?!)
「ひ、姫様、またこんな無茶を…お怪我はありませんか?」
 兵士が狼狽してクリフトを敷物にしたままの女の子に声をかけている。
「え、ひ、姫様?」
 自分の持っていたお姫様のイメージを思い浮かべた。物静かでお人形さんみたいなかわいいお姫様。 そのお姫様はじっと自分を見つめている。確かに、お人形さんみたいにかわいい。ただ、跳んだりするようなイメージはない。
「あたし、アリーナ。3歳」
 アリーナと名乗ったそのお姫様は相変わらず自分を下敷きにしたままだ。 クリフトは身をよじってなんとかどいてもらえないか、無言でアピールする。
「あなた、だれ?」
「ぼっ、僕はっ、クリフトと、いいます」
 苦しそうなクリフトに兵士はアリーナに遠慮がちに手を差し出すとようやく彼女は彼を解放した。 降りるときに両足で腹部を踏みしめてかわいく飛び降りてくれたので、彼は小さく呻いたのだが。 ようやく開放されたクリフトはおなかを押さえて上半身を起こした。
(お、お城って怖い…)
 まったく、状況が分からないクリフトは混乱したままの頭で彼女が次に何を言い出すのか不安にり始めた。
「あなたおこったり、にげたりしないの?」
「え?」
 逃げたりしたない、というか逃げられないのだが。すっかり混乱したクリフトの涙はしっかり止まっていた。
「あたしね、いまね、カエルさんみたいにジャンプする遊びをしていたの」
「そ、そうなんだ…」
 クリフトは呆然と頷いたがアリーナはまったく聞かずに話を続けた。
「それでね、あたしと遊んでくれたお友達はみんな泣いちゃうの」
 アリーナの言う友達とは大体が同じ年頃の貴族の子供である。 皆、水の中や木の上やら城の柱によじ登る、このような遊びで痛い目を見て泣いてアリーナを拒否してしまうのだ。 そんな事実をクリフトは知る由もなかったが、それも当然だろうことはすぐに納得できた。
「あなた、あたしのおともだちになりなさい!」
「え」
「ひ、姫様。ダメですよ。彼も困っていますよ」
 兵士が慌てた様子でアリーナをなだめるが、顔を赤くしてクリフトを睨みつけるようにまっすぐに見ている。 その瞳はまさしく真剣そのものであった。
(ずっと、いっしょに遊べるお友達が欲しかったのかな…)
 友達がいない。ニックに会うまでは自分もそうだった。今にも泣き出しそうな目の前のお姫様に軽く親近感を覚えもする。 しかし、自分がこうしてお姫様とお話をするだけでも畏れ多いことである。 漠然とそう悟ったクリフトはアリーナの申し出に頷くことも拒否することもできずにただ、見つめ返すしかできなかった。
「アリーナ、またわがままを言って…」
 突然かけられた声にアリーナがびっくりしたように見上げた。
 現われたドレス女性は姫と似た雰囲気を持っている。春の日差しのような微笑。 ドレスが汚れることなどお構いなしにアリーナの隣の膝をつき頭をなでた。
「おかあさま、だって…」
(お姫様のお母様って、もしかして、お妃様…?)
 クリフトがぼんやりとその女性を見ていると、お妃はクリフトに優しく声をかけた。
「あなたはサランの学校の生徒さんかしら?お使いにきたのね」
「そうですけど、わかるんですか?」
 クリフトは何でもお見通しのお妃が好きになり始めていた。とても優しいその笑顔に引き込まれる。
「あなたが城門でベソをかいていたときからそっと見守っていたわ」
「えぇっ!?」
 クリフトは恥ずかしさで耳まで赤くなっているのが自分でもわかった。
 お妃はクリフトの方にやってきて、同じように膝をついて、同じ視線の高さにあわせた。
「とっても賢そうね。アリーナがお友達になりたくなるのもわかるわ」
 アリーナが目を輝かせているのが彼の視界の端に見えた。
「しかし、お妃様、この少年がどういった者かわからないですし…!」

 クリフトはこのやり取りを良く覚えていない。呆然とこの非日常を見つめていた。
 そのままお城の中の教会へ行き、神官長に手紙を渡すとまっすぐに帰った。
 その間、考えていたのはずっと寂しそうに自分を見ていたお姫様のことだった。 友達になってあげるといえれば良かったのかと。
 両親もいなかったクリフトは彼女くらいの年のときには同年代の友達はいなかった。 寂しい気持ちは痛いほどわかる。

 夕方、学校に帰ってすぐに戻ったことをシスター達に報告したクリフトは部屋に戻り、字を切って神に無事に帰れたことを感謝した。
(明日は休みだし、今日のことをニックに教えてあげよう!)
 ちょっとした冒険をしたクリフトは思い返してみれば少し胸がドキドキした。 この武勇伝を学友に自慢したい、そんなことを考えているうちにいつの間にか眠ってしまっていた。






 次の日の正午少し前のことだった。
 中庭でまた少し本を読もうと思って部屋を出た彼にシスターが声をかけた。
「クリフト。あなたに会いたいという方々がいらっしゃってます」
「僕にですか?」
 クリフトには身寄りがいない。心当たりがあるといえば、今までいた大聖堂の大司教やシスター達だった。
 そうに違いない、と考えたクリフトは本を置き、昨日のことでも話そうかと考えながらシスターの後をついて歩く。 前を歩く様子が何やら落ち着きがないのは気になった。

 学校の応接間でクリフトを待っていたのは思いもよらない人達だった。
 神学校の神聖さ、素朴さとはかけ離れた勇ましい鎧騎士が5人。その中にドレスの女性と小さな少女。 少し軽装にはなっているがもちろん覚えている。昨日の今日のことだ。クリフトはまさか、と青くなった。
「あ、あの…僕。昨日なにか、失礼なことをしましたか…?」
 アリーナは一歩前に進み出て、クリフトの手を引っ張った。
「あのね、アリーナのともだちになってもいいんだって!」
「え、でも…」
 アリーナの後ろでお妃がうれしそうに笑ってうなずいた。 それでもクリフトが戸惑っていると、シスターが彼に端的に説明した。
「昨日の一件で姫様があなたのことを気に入られたとのことです」
「でも、僕なんかが…」
 今度はお妃が説明を続けた。
「あの後、神官長にあなたはサラン大司教の下で育てられたと伺いました。 シメオン大司教や神官長があなたをお友達に推薦されているのです」
「え、大司教様や神官長様も…?」
 クレフ・シメオン。それは彼を育ててくれたサラン大聖堂の大司教であった。 身寄りのない彼が神学校に通えるのも大司教のおかげに他ならない。
「ええ、そうよ」
 大司教が、お妃様が自分を認めてくれた。そして姫も自分をと望んでくれている。 これほどうれしいものはない。

 その日から、クリフトは自由に城に出入りすることが許された。
 休日になると、城に出かけ朝から晩までいっしょに遊ぶ。木登りや追いかけっこ。 多くの貴族の子供と同じようにクリフトは体力はなかったが頭はよかった。 そして、人並み以上に面倒見が良く姫のためにと本を読んであげることもあれば、 学校で習った知識を元に外に出て鳥やリスなどの小動物の名前なんかを教えた。
 貴族の子供の友達相手ではできなかった体験をアリーナは喜び、当然、それまでには見向きもしなかった本にも興味を持ち出した。 誰の手にも負えなかった姫の変化していく姿に城内でのクリフトは評価されつつあった。
 彼ら自身もそんな大人の評価を抜きにお互いにいっしょに遊べる日を指折り数えて待っていた。
 神学校ではお目にかかることのない甘い贅沢なお菓子や、物語なんかの楽しい絵本、 アリーナといっしょに兵士と訓練ごっこをすることも、そして、お妃様にどきどきしたり。 クリフトにとっても毎日が冒険だった。


「いいなぁ、クリフト。俺もお城に行ってみたいよ」
 姫とお友達になって一ヶ月程たったある日の夕食、ニックが自分のことのように嬉しそうに言った。
「お城ってどんなところだった?」
 クリフトは城を思い返す。テーブルの上の質素な食事と小さなロウソクと比べて、
「床も柱のピカピカに磨かれているんだ。それでたくさんお花があって、立派な絨毯が引いてあって、強そうな兵士さんがたくさんいたよ」
その体験を事細やかにニックに話す。彼は関心して聞いていた。
 食堂の長いテーブルには多くの学生が並んで座って食事する。ニック以外の学生の数人も興味深そうに耳を傾けていた。
「そうだ。今度、ニックもいっしょにアリーナ様と遊ぼうよ。アリーナ様もきっとニックだったら喜ぶよ」
 今度、皆に話してみるよ。とクリフトは興奮して提案した。
「俺はだめだよ」
「え?」
「俺みたいなのじゃなくて、あっちにいるようなお金持ちの子供じゃないと」
 自分達とは離れて座る少し身なりの良い学生をちらりと見た。神学校では神学以外にも多くのことを学べる。 一般教養を身につけるようにと入学している貴族の子供もいるのだ。
 思いがけない学友の拒否にクリフトは面食らった。どうして、あんなにうらやましそうだったのに、と。 弾けるように笑ういつもの彼と違い、ニックは寂しそうで何より完全に絶望した笑顔だった。胸が締め付けられる、そんな笑顔。
 ただ、それも一瞬で、
「それでも、俺はうれしいよ。同じようにお父さんもお母さんもいない、それでもお城に入れたんだもんな」
 名誉ある大司教に育てられたクリフトはまだ完全に身分の違いをわかっていなかった。 そして修道院からやってきたニックは彼よりも少し理解していた。
 そういえば、と思い出した。 ニックは小さい頃に両親が流行り病でこの世を去りテンペの山奥の修道院に預けられたと話していたことを。 クリフトはまだ何故だかよくわからなかったが、それでもニックに悪いことをしている気がした。
「ごめん、ニック。僕、ニックのこと何にも考えてなくて」
「何言ってるんだよ。俺、辛くても夢があるから平気なんだ」
 いつも通りのニックの笑顔にクリフトはホっとした。
「ニックの夢は教会の騎士団に入ることなんでしょ、いつもその話だもんね」
「そうさ!悪い魔物からみんなを守るんだ。それで世界を旅するんだ」
 ニックは拳を握り締めて夢を追う目で話を続けた。そう、そんなニックにクリフトは憧れていたのだ。
「そしたら、クリフトのお父さんとお母さんも俺が見つけてやるからな!」
「うん」
 なんて頼れる友達なんだろうか。同じ年なのにこんなに自分とは違う。
 クリフトは自分が将来なりたいものを考えた。何にも思い浮かばない。
 大司教が自分をこの神学校に入れてくれたからここにいる。
「ニックはすごいなぁ。僕は夢なんてわからないよ」
「じゃぁ、クリフトも騎士団にいっしょに入ろうよ」
「うん。じゃぁ、僕も騎士団に入ろうかな」
 子供じみた無邪気な約束だった。すぐにその約束が叶わないものになるとは知らずに。










 季節は秋になろうとしていた。それでも暑く刺すように照りつける日差し。
 城の広い庭園に二人は今日もよく遊ぶためにやってきた。 神学校の教えで彼はあまり肌を見せるような服を着ない。もちろん暑い。 そうなれば、遊べる時間や場所は限られてくる。 東屋で座って本を読んであげようか、と彼は思案していたが、アリーナは最初から何をするのか決めていたようだった。
「クリフト!今日はかくれんぼをしよ!」
「うん、いいよ。じゃぁ、30数えるからね」
 かくれんぼはアリーナの最も好きな遊びの1つだった。ただし、鬼になるのはいつもクリフトの役目。 大抵の子供は鬼をやるのを嫌がるものだが、それでもクリフトは隠れるのが苦手なアリーナを探してやっては、必ず最初から最後まで鬼をしてやるのだ。 いつものように柱に手をつき、顔を伏せて数を数えようとしたところをアリーナが止めた。
「今日はアリーナがクリフトを見つける!」
 アリーナの気まぐれ。じっと、クリフトを見上げるその瞳。こんな目をしたときの彼女には何を言っても意思は変わりはしない。 友達となって数ヶ月。それくらいのことはわかるようになってきた。
「じゃぁ、30数えてね」
「うん」
 クリフトは早速隠れる場所を見つけようとその場を離れる。 が、背後から聞こえるいくつかの数字の飛んでいるカウントと段々と早くなるテンポに、
(あんまり、見つかりにくいところに隠れちゃうとアリーナ様泣いちゃうかも)
と、苦笑した。





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